SW邸

1階はリビングを中心にキッチン・和室が取り囲み、2階はホールを中心としたプランとなっています。 材料を探したり、壁を塗ったりするなど建主さんも積極的に参加してできた住宅です。


玄関ドアは「わにもっこ」という家具屋さんの製作によるもので、ヒバの木でできています。

上部の格子の部分にはチェッカーガラスが入っています。

 玄関の部分はガラスドアの引き戸で仕切られています。

玄関を入ると、半戸外的なホールがあります。

ここはリビングと一体化されているので、リビングを広く感じさせる要素も含んでいます。

床の素材を変えることで意識的に空間を分けています。 この床は建主さんが自ら材料を購入し、貼る作業までやっています。

ホールにある照明器具は建主さんが見つけてきたもので、「ひとつぼ」というところで手に入ります。ホールから玄関まで3つ連続して並んでいます。 この照明は、少し暗めなのですが機能などをよくよく考えてみると丁度いい明るさのようです。

洗面所は、木製のカウンターに洗面ボウルを落とし込むというシンプルなものです。 水のはねるところには建主さんのお好みでモザイクタイルを貼りました。 左側の壁には埋め込みの棚があります。

この家の中心のリビングです。 

大きな梁を細かく入れて、柱のないすっきりした大空間を作っています。

 天井は2階の床下地のベニヤをそのまま表していて、コスト削減にもつながっています。

タイル貼りのホールが見えます。

左のニッチの上にはガラスブロックが埋め込まれていて、トイレに入ったときのサインになっています。

こちら側は和室と庭に連続しています。

リビングに置かれている家具や、小物もほとんどが玄関ドアと同じく、「わにもっこ」のもので、 重厚感がありながらも、シンプルで暖かみのあるものばかりですね。

リビングとキッチンカウンターの間は階段になっています。ここに階段があることで、背の低い子どもでもカウンター越しに料理をしているママさんとお話ができます。 実際に住んでみると階段はイスにも変わるようで、ここでパソコンを使ったりしているそうです

階段下はピアノを置くことを想定した高さに設計していました。ここはピアノを弾くだけではなく、子供たちの隠れ家の様な場所にもなっているようです。

キッチンはステンレス製の一体型のものを制作しました。 

シンク・食洗機・IHコンロのみというシンプルなものです。

ここも、洗面所と同じく水のはねる部分にはモザイクタイルを貼ってあります。カウンター越しにリビングが見渡せるように、階段の手すりをすっきりとしたデザインにしました。

北側にあるキッチンなのですが、天窓があるおかげで、ものすごく明るいです。壁の窓は食器棚を置いたりできるように高めの位置にしてあります。 右側にある勝手口ドアは、建主さんが購入してきたものです。白い壁にミントグリーンが映えますね。

和室の床はホームセンターで購入した置き畳で、その厚さ・大きさにあわせて床の高さや枠を決めました。 普通の置き畳と逆の発想でたまには畳を外して 床板を置いて、イメージチェンジするのも面白そうですね。 ここの壁は珪藻土ですが、建主さんの施工によるものです。

2階に上がってくるとこのホールに出てきます。

ここは、あえて壁に窓を付けず天窓の明かりを落としています。

北側の天窓の明るさは、壁の窓とはちがい、光が比較的均一になるため柔らかい明るさになりますね。

ホールの反対側にはこのスペースがあります。 引き渡したときはこの様な状態でした。

その後建主さんがグリーンに塗装しました。

子どものスペースに合うようなところで、天井高も2m10cmと低めです。 

この部屋をグリーンに塗装したため、昼間に階段から上がってくると、先ほどのホールに緑の明かりが反射していたのが面白かったです。

子どものスペースの上はロフトになっています。

階段ホールの天窓はロフトの明かりとりにもなっていて、木製の引き戸越しに明かりが入ってきます。

ロフトの窓からのぞいてみるとこんな感じにホールが見えます。


今では建主さんが塗った珪藻土で仕上がっています。

2階の部屋のもうひとつは、ロフトにつながっています。 

またまた、この部屋も建主さんがペンキを塗っていて、薄いピンク色の壁に仕上がっています。

収納の扉には建主さんがIKEAでみつけた取手がついてました。

ouchiya

千葉で住宅設計をしています。家電やガジェット、家具や雑貨など暮らしに関わる小物が好きです。そんな小物を生かした空間を作りたいと思ってます。

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