KT邸

1階に個室を配置し、2階がワンルームのLDKになっています。

階段の途中の中2階が1・2階を視覚的につなげています。 

建主さんの小物へのこだわりが、壁や棚などのこだわりにつながっています。 

2階にには大きなデッキがあり、広いリビングをさらに広く感じさせています。


玄関を入ると大きなドアの収納があります。

この写真は、上を見上げたところで中2階の窓が見える位置になります。

玄関はドアに窓も無いので暗くなりがちですが、この窓より光りも入ってくるようです。

玄関の横には少し深めの土間があり自転車を置いたりできるスペースにもなっています。 

左の壁のニッチは玄関脇の窓から少し見える位置になるように現場で確認しながら決めました。

1階の廊下は天井高が2メートル70センチもあるので、部屋に囲まれた中廊下になっていてもあまり圧迫感を感じません。

突き当たりには深めのニッチがあり、飾りを置いたり、小型の冷蔵庫を置くこともできるようになっています。

玄関から入った突き当たりに階段があります。

 奥の階段室ということで玄関同様暗くなりがちなのですが、上の部屋の天窓からの光が壁に反射していて柔らかく明るくしています。

階段を上がってくるとこの中2階の部屋に来ます。

突き当たりの窓の周りの空間は少しお茶でも飲めるような落ち着いた広さです。

上を見るとリビング・下を見ると玄関が見えます。

階段の上には中に浮いているようなショーケースがあります。

ここには建主さんのコレクションが飾られています。額に入った絵みたいな感じですね。

階段の踊り場のボックスは、下が収納になっています。

お茶スペースの方からはオープン収納で本やCDなどを入れるようになっていてもう一面は扉がついてて、掃除機などの日用品が収納できるようになっています。

中2階からのリビングの眺めです。 

実際に見るとこの写真のように手すり越しに見えます。 

天井がこれほど広く感じる家も珍しいです。

この写真はその手すりの間にカメラを置いて撮ったものですが、こんなアングルは普通は寝そべって撮らないと見えないですね。

中2階からリビングに上がってきたところに、携帯電話や、飾りものなどを置くためのニッチがあります。 電話などを置くための配線を電話機で隠れる穴の下にしてあります。 ここに置いてある電話機はamadanaのもので、白い壁によく似合いますね。

キッチンはIKEAのキッチンでメープルの扉を使っています。今回はミーレの食洗機を入れたり、キャビネットをなしにして扉のみ取り付けるなど特殊なことをしています。 ここのキッチンは日本のものに比べると価格も比較的抑えられていて、質も高いです。

このテーブルは、建主さんが以前から使っていたテーブルの天板を再利用したもので、建主さん自ら塗装を削り落とし、エッジを斜めに加工したものです。すっきりした感じを出すために、珪藻土で塗られたボックスにがっちり取り付けて、脚を無しにしました。

元のテーブルはこんな感じでした。

中2階から見えたショーケースは、こちらから見るとパントリーの一部になっていて、その横には木製のオープン棚にもなっています。ガラスのショーケースはコレクションのファイヤーキングやパイレックスなどの器が透き通ってきれいです。 また、ガラス越しの窓は、隣の庭が見える位置になっています。

リビングは、建主さんがソファー以外はいっさい家具を置かないと決めていたのでテレビやビデオなどを壁に開けた穴に埋め込みました。 イサムノグチの大きなソファーを置いてもゆったりしている広い部屋です。


ouchiya

千葉で住宅設計をしています。家電やガジェット、家具や雑貨など暮らしに関わる小物が好きです。そんな小物を生かした空間を作りたいと思ってます。

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